今年はデザイン事務所だからできる手仕事を追求していきたい

古民家の暖炉
昨年は人たちにとってより良い方向に向かいたいと思って、SNS断ち、健康、出会い、将来的に田舎暮らしをしたい、とか幾つかブログに記して置いたのですが、気がついたら田舎に家族の別荘ができて、別で古民家を会社で購入して食品加工などを行うプロジェクトがスタートしていました。
 
全部が叶ったわけではないけど、想い通りに全て進まないことが面白くて、やりがいがあるのだと思っています。
僕がこの仕事に関わるようになって丸10年経ちました。ちょうど10年前は一生懸命独立するために会社に行きながら色々と準備をしていました。あの頃から考えたら、少しはいいなぁと思ってもらえる事務所に変わってこれたと思っています。
 
独立して5年、当時憧れていた先輩たちと、友達のように接してもらえて、僕はそんな環境に変われたことが本当に嬉しく思っています。でも多分ここからが本当の勝負なんだと感じています。ここにきて何となくうまくいっている環境を一度リセットして、また新しいフェーズに変わっていけるように、自分自身を追い込んで行きたいと思います。
 
修繕部分
 
当面のこれからの方向は、この古民家の改修作業を進めながら、食品加工をスタートして、田舎の資源の再利用していくための動きを始めます。これは昔から田舎にある、手仕事の良さを改めて伝えるための取り組みです。最近柳宗悦氏の「手仕事の日本」を読んでいて、仕事には「喜び」がないといけないなぁと改めて感じていて、機械に人が使われるのではなくて、人がものを作って生活をすることにチャレンジしていきたいと思っています。ただ再現するのではなくて、良さを見つけて、アップデートして、より価値の高い品を見出していくこと。それが大切だと思っています。
 
また、本業であるデザイン事務所として、自分たちで工場や飲食店を運営することで、何が大切でやるべきかをもっとお客さんの立場にたって具体的にアクションできるようになるとも思っています。
 
「こうした方がいい」という正論は、あるタイミングではただの「戯言」になってしまう場面をたくさん見てきました。だからもっと相手の気持ちに立って、今何が必要なのかをきちんと考えて提案できるデザイン事務所を目指したいと思っています。
 
色々書いているのですが、写真のようにブルーシートがかかっているこの屋根などをたくさん直さないといけないと考えると気が遠くなります。でも毎日少しずつでも前に進むことで、またこれから先、10年後にはもっと魅力的な集団になれると信じています。

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