レストランとデザイン事務所が作る、新しい食のカタチ

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今日から日曜まで結婚式の仕事で高山市へ出張です。
写真は1週間前の様子。雪もだいぶ溶けました。
 
今回は丹生川村の公民館で行われる結婚式のフードデザインの仕事です。フードデザインってなんですか?と聞かれることがあるのですが、高杉アトリエでは食に関わるデザイン周りを全てフォローするようなイメージの仕事です。
 
なんかざっくりとしてしまいますが、プロジェクトに関わっていると、もちろん他の業務をしている方達と緩やかに繋がっている訳で、フードのケータリングだけやればいい現場になるかというと、ちょっと難しいところがあります。食事を楽しく楽しんでもらいたければ、照明は間接照明やキャンドルで雰囲気を作りたいなとか、照明にこだわったら音楽は気の利いたものを流したいなとか、器は可愛いものを使ってあげたいなとか、やることはエンドレスにあります。
 
今までの現場は縦割り社会で、自分の持ち場をしっかりとやればそれでいいという、効率化を目指した仕組みだった気がします。でもこれだけ情報を手に入れられたり、アイデアが出尽くされたように見える今の時代では、効率化を計るだけではニーズに応えることも難しくなってきました。だから僕のウェディングケータリングでの仕事はパートナーのレストランの料理にデザインのエッセンスを与えて、今までになかったサービスを作り出すこと。そのためにはもっと色々なことを吸収しないといけないなぁと常に感じています。
 
結婚式では木の器やナチュラルなテイストが多いのですが、僕自身は普段は古伊万里や九谷とか、瀬戸もそうですが、日本の陶器を使うことが日常です。もともと骨董のようなものが好きなこともありますが、そういう良さを知っていると、反対にナチュラルなデザインの良さにも気がつくことが多い。日常でも自分の好きなものに囲まれて過ごすことは、この仕事をする上でとても大切な気がします。
 
デザインの仕事は日常を切り売りしているような仕事なので、全て見られても大丈夫なようにしておきたいなぁと思ったりします。今回のプロジェクトが終わったら少しペースダウンして、これからのことをもう少し考えたいなと思っています。
ゴールデンウィークは三重のアトリエにこもって少しゆっくりしたいです。

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