シンプルとかミニマムよりも、好きなものに囲まれて自分らしく生きたくなってきた。


 
ここ最近でアトリエのインテリアを色々と見直していたのですが、一番大きな内容は椅子を2脚入れ替えたこと。そしてミーティングテーブルの後ろには新たに絵を飾りました。なんでか分かりませんが師走に入ると毎年色々とインテリアを変更したくなります。
 
さて今回は、写真に写っているイームズ、赤と黄を追加しました。出しているのはレッド、ブルー、イエロー、グリーンの4色。他のストックを合わせて10脚ほどありますが、かれこれイームズの収集は17年くらい前にオレンジを1脚購入したことから始まっています。色々買ったり売ったりして、今は好きなものだけを手元に置いている感じです。
 
思い出すと、当時は日本中でカフェブームが起こり、ミッドセンチュリーの家具が持てはやされていました。イームズの椅子が置いてあるだけでステータスだったりしていたのですが、今ではリプロダクトの商品もたくさんあるので、割と見慣れたデザインにもなった気がします。そう思うと生まれた世代によって家具を見る価値観もきっと変わってくるんだろうなと、感じています。
 
すでに働いていたはいえ、20歳の一人暮らしの僕には50,000円のイームズはとても高価な買い物でした。でも買った後の高揚感とか、家にあるだけで満足できたのは、多分無理して買ったからなんだろうと思います。今は無理して何かを買ったりするよりも、ファストファッションとか、ブランドもメルカリみたいなフリマアプリやシェアサービスを利用してスマートに買うのが時代に変わって来ているので、無理して高いものなんておじさんの意見になっちゃうなと、自覚もしています。
 
でも、効率化や利便性、コスパ、お得とか、お金やただ便利さだけを基準に生きていくと、自分が何が好きでどうしたいのかが分からなくなってしまう。最近わかるようになって来たけど、居酒屋でおじさんたちの会話を聞こえてくると、昔大変だったとか、無理してあれをやったとか、自分で頑張ったことを話しています。きっと過去の無茶や頑張ったストーリーって、未来では今を乗り越える原動力になる。
 
効率よく何かを真似てデザインするよりも、Instagramの狭い空間を演出することに一生懸命になるよりも、ただ楽だからとダラダラしてしまうよりも、僕は未来に過去の話が楽しくできるように、今できる精一杯を一生懸命アウトプットしたいと思っています。
 
一時期ミニマムに生活したいと思って色々とライフスタイルの効率化を考えました。でもやっていて気がついたのは、自分が積み上げた想いとかって全然効率化できなくて、むしろどんどん積み上がってくる。だからこれからは何を積み上げて、何を積み上げないかを考えていかないと、きっとまとまりのないものになってしまう。
 
ものがたくさんあってもいいけど、そこに一本筋が通っていて、何か想いを感じられる空間だったり、美しい空間が理想。
インテリアデザインは自分の生き方が現れると思うから、シンプルとかミニマムよりも、自分の好きなものに囲まれて、自分らしい空間をデザインしていけたらいいなぁと思います。
 
DATE : Sony α7s / Sigma 24-105mm F4 DG OS HSM art

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