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ベストな環境でsohoを確立するために考えたこと

2017年12月19日 at 08:50


カフェにいくとPCを開いて仕事をしていたり、コワーキングで仕事をする人もいるし、僕のようにsoho(スモールオフィス・ホームオフィス)で仕事をする人もいる。最近はどこで仕事をしていても特に何も気にされない時代になってきて、うちもその恩恵をたくさん受けているなぁと感じます。思い返せば、僕がデザインの仕事をやりたいと思った12年くらい前は、sohoは今ほど当たり前ではありませんでした。
 
家で仕事をしている人は居たけど、あくまでも「家での作業」であって、オフィスの機能を果たしていたかと言うと、そうでもなかったなぁという印象です。ひょっとしたら今でも本当の意味でのsohoを実現するのは難しいのかも知れないなぁと感じます。
 
高杉アトリエは完全に自宅でもありオフィスでもあって、少ないスペースを利用して仕事をしています。ただ、居心地の良さを考えて、生活感も出しながらオフィス感も出すためには、工夫も必要だなと感じていて、今日はこれからsohoを目指す人に向けて少しでも参考にしてもらえると嬉しいなと思って、普段意識していることを書いておきたいと思います。
 
まず、オフィスとしての機能で必要な要素は

  • 作業スペースの確保
  • ミーティングスペースの確保

が大前提です。以下で細かくまとめます。
 

1.作業スペースの確保


デザイナーとして仕事をするには最低限必要なものは3点くらいです。

  • Mac(imacなどの省スペース型が便利)
  • 紙サンプル、カラーチップなど資料諸々
  • プリンタ(ポストスクリプト3対応)

(1) Macについて

パソコンはやっぱり省スペース型が便利です。うちではimac 4GHz Corei7 5K 27-inchのモデルを使用していますが、メモリは64GBまで上げて大抵の処理がスムーズにできることを意識しています。パソコンの処理を待つ間にやる気がなくなったり、他ごとをしがちなので、処理待ち時間を減らすことは色々な意味で大切です。遅いパソコンはそれだけ時間を無駄にしていると考えた方がいいです。

(2) 紙サンプル、カラーチップなどの資料

いつでも色々な資料を取り出せるようにしておくことも大事なことです。アトリエでは、DICやPANTONE、シルクスクリーンのカラーチップ各種、竹尾のペーパーサンプル、シール見本、封筒見本など、様々な資料を随時用意しています。必要になってから取り寄せるのでは遅いので、使うかわからないものも、一度必要になった際に取り寄せるようにしています。
ただ、上記に記載したものを全て一度に集めようとすると数十万円のコストがかかるので、はじめは必要になったものだけ順番に用意をすればいいと思います。

(3) プリンタについて

実感としてですが、プリンターのスペックがどこまで必要なのかというのは仕事のスタイルによって変わって来ている気がします。以前はA3ノビの大型レーザープリンター(以前はOKIのマイクロライン)を設置していましたが、現在では必要なくなったので数年前にインクジェットプリンタ(EPSON PS-S7050PS)に変えました。
クオリティはレーザープリンタよりも劣りますが、本当に綺麗な資料が必要な時はキンコーズで出力しています。
 

2.ミーティングスペースを設けること


アトリエでは、入り口すぐのスペースがミーティングスペース兼、ダイニングテーブルとして使用しています。玄関を開けたらまず見える風景なので、「家に来た感」が出ないように、インパクトのある大型の絵を飾りました。家具は流行りを意識するよりも、自分の好きなものを置いて楽しむようにしています。
 
事務所に限らず、飲食店などもそうなのですが、空間に身を置いた時になんとなく寂しく感じたり、居心地が悪いと感じることはありませんか?
音や照明など細かい部分をデザインしてあげることで解決できるものもあります。今の物件もインテリアを配置しても寂しい感じや居心地が悪い感じがしたので、次の点に注意しました。

  • 寂しくならず、包まれるように感じる音をデザインする
  • 生活臭を消して、匂いもプライベート感をなくす
  • 間接照明で見せる部分と見せない部分にコントラストをつける

 

(1) 寂しくならず、包まれるように感じる音をデザインする


これは意外に大事なことなのですが、音楽をかけていても何となく寂しい感じがするのは、音楽の問題よりも、音質だったり、流れている音の種類に課題がある場合が多くて、アトリエでは音楽(主にピアノジャズ)の中に雑音を混ぜて流して、何となく包まれている感じを演出しています。
おすすめはNoizioというappですが、主に暖炉の薪を燃やす音や雨の音などをBGMに混ぜています。自然に近い音を混ぜるだけ、曲と曲の間とかの寂しさがなくなり、包まれた感が出るのでオススメです。
 

(2) 生活臭を消して匂いもプライベート感をなくす


生活と仕事が一緒だと、食事の匂いなども出ます。昼一のミーティングを気にしてランチは外にいくこともありますが、定番のお香を使って「この事務所はこういう匂い」のようなイメージになるようにも心がけています。ずっと使っているのがチャンダン香(サンダルウッド)で、たまにもう少し甘い香りを使うことがあります。甘い香りを使うと部屋が暖かく感じたりもするので、冬はそこも少し意識しています。
 

(3) 間接照明で見せる部分と見せない部分にコントラストをつける


なるべく変なものを買わないように気をつけていますが、見せるかどうかは照明でコントロールするようにしています。暖色の間接照明は気持ちが落ち着く効果もある気がするので、そうした環境の方が打ち合わせもスムーズにいく気がします。
 
蛇足ですが、飲み物もコーヒー、緑茶、紅茶、黒豆茶、フレイバーティー、炭酸水など色々用意して、お客さんによって種類を変えて出しています。電車で移動されている方ですと夏は喉が乾くと思うので、爽やかなペリエなどの炭酸水にしたり、冬だと暖かい方がいいかなと、少し甘い香りのするお茶に変えたり、全部ケースバイケースで考えながら決めています。
 

まとめ

SOHO(だけじゃないかもしれません)は、自分の仕事のやりやすさはもちろんですが、実はミーティングなどの来客に備えて、お客さんといかに良い時間を過ごせるのかもとても大切だと感じています。プライベートと仕事が全部一つにまとまるのがラクですが、家族の事だったり、色々な事情で難しい場合も多いと思います。
 
僕は風邪を引きやすいので通勤などの人混みを避けたいこと、起きてすぐに仕事に取り組みたいこと、仕事のことを思いついたら寝る前でも作業したいこと、お客さんに近いことなどを考えて、名古屋の中心に近い場所でのsohoを実践していますが、「どんな環境だったら自分のベストなパフォーマンスを発揮できるか」は独立前から考えておくことはとても大切なことです。
 
sohoは色々便利さがある反面、プライベートと仕事の境目がなくなりますので、当然どちらかに偏ってきます。
僕は完全に仕事に偏っていますが、やっぱり「どんな環境だったら自分のベストなパフォーマンスを発揮できるか」が一番大切だと思うので、sohoをゴールとこだわらず、色々検討してベストな環境を作ることを目指すといいかなと思います。