今年からお茶の収穫と加工が始まりました


先日、ゴールデンウィークの最終日だけ、仕事場を抜け出して三重県へお茶刈りのために外出していました。
古民家と一緒に引き継いだお茶を収穫するという話になって、去年は放ったらかしになっていたお茶を、今年はついに収穫しました。
今日くらいに飲めるお茶として出来上がってくる予定になっています。
 
古民家を引き継いだ時に、村の北に製茶場があることは知っていました。
でも収穫のこととか、どんなタイミングでどうやって加工すればいいのかとか、去年ネットで調べても正直ピンと来ませんでした。今年は父が近所の人にアドバイスをしてもらい、その近所の人が加工場まで案内してくれたり、隣りの村の母の友達が収穫を手伝ってくれて、やり方を教えてくれました。
 
何か一つのことをやり始めるにはとてもエネルギーがいる。
外から見ていると「加工して売ればいいんじゃないの?」とか思いがちだけど、頭で考えているのと、実際にやるのでは全く事情が違う。
今回お茶を手で摘んでみて、普段の生活がどれだけの人に支えられているのかを改めて考える機会になりました。
 
地方創生、村おこし、消えゆく村をなんとか存続させたい。
そんな声や記事は色々なところで聞こえてくるけど、村の人たちと接していると「別に何とかして欲しいって言っていない」と言われている気がしています。
先のことを考えるべきだ、子供のために、未来のために。気持ちはわかるけど、本当にそんなことを考えて行動できる人なんて本当はいないんじゃないかと最近思う。
 
僕は未来のことを考えられるほどの人ではもちろんないし、目の前に起きていることをなんとかしていくことしかできない。だから半分は自分のことを考えて、また半分は周りのことを考えられる人になりたいなぁと思っています。僕たちは村おこしをしたいわけではないんだと、村に入って初めて気がつく。単純にその緑に囲まれた場所が好きなだけで、だからまず自分たちのために、楽しく暮らしていける仕組みを作れたらいいなぁと思っています。
 
お茶は出来上がってきたら、就業訓練の施設のみんなに袋詰めを手伝ってもらって、商品として完成させていきたいと思います。
 
また出来上がったらご紹介したいと思います。
 

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