2歩先を歩いていきたいから、今できることを考える。


この場所に拠点を移して約10年が経ったようだ。すごく早かったと思うけど、当時その頃はまだサラリーマンとして企業で働いていた。
独立を見据えて引越し、設備を整えていた頃で、出来ないなりにもその時に出来るベストだと思うことに集中してきた。
 
動こうと思ってから動いているようでは遅く、常に2歩くらい前を歩いていたいと常に思っている。会社の休憩時間はデスクでノートパソコンを開き、おにぎり片手にウェブサイトを作るスキルを学んでいた。知り合いのお店の写真を撮らせてもらうために、その時点では必要のないフルサイズのデジタル一眼レフを買って、色々トライアンドエラーをしていた。同時期にケータリングも本格的に始めて、その時点では必要のない食器を買いながら新しい提案をしていた。
 
今回のコロナウィルスの件で、仕事が減っている人、増えている人様々だけど、僕は一つのことがダメになっても好きなことを辞めたくないから、好きなことをたくさん仕事にしたいと思って過ごしてきた。思えばカメラだって高校生の頃にヒロミックスさんに憧れてコニカのビッグミニを持って写真を撮ってたし、食が好きだから飲食店でアルバイトを掛け持ちして、そのままカフェの立ち上げに加わり、やってみたかったデザインの仕事に関わるようになって今がある。そのたくさんの好きなことを積み上げてきたおかげで、今なんとか生き残れそうかなと、前向きなメンタルを保っている。
 
仕事というのは「出来ること」で考えがちだけど、本当は「やりたいこと」に半分くらい時間を使わないと、いつの間にか本当にやりたいことがなんだったのか分からなくなる。目先のことはとても大事だけど、その先を見据えて目先のことに取り組まないと、今自分がどこを走っているか分からなくなる。どこを走っているかわからないと、間違った方向に時間やお金を使ってしまう。
 
緊急時こそ冷静に、これからの2歩先のことを考えて動く必要があると思う。
これからは今までのようにとりあえず海外に出ていくと言った欲求も少なくなり、もう少し近くでじっくり楽しむ時間が増えそうな気がしている。家族で庭でバーベキューをしたり、おにぎりを持って山にでかけてみたり、海に釣りへ出かけてみたり。僕の小さい頃はそんな感じだったと思うけど、そういう楽しさもまた再発掘されていく気がしている。
 
近くにちょっとしたお店があったらそこを利用してみたり、ローカルコミュニティがもっと大切にされるような時代が来るのかなと思っている。
 
突拍子もなく聞こえるかもしれないけど、僕もデザインの仕事をやりながらそういうローカルコミュニティーを作りたいと思っているから、今年はコーヒーの焙煎をはじめようと思っている。今年中に勉強を始めて焙煎機を買って、移住のための準備をさらに進めようと思う。僕の高校生の頃の夢はカフェを開くことだった。だんだんと原点に戻って来ている気がする。

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