デザイン事務所に求められている事

デザイン事務所って何をする会社か分からないとか、チラシを作る会社なのか?とか、そういう感じに思われているようで、やっぱりもっと説明をしなければいけないなと最近思います。

高杉アトリエはクリエイティブデザインはもちろん行うのですが、実は数字に強い事も強みの一つでして、今日はそのお話です。

社長である僕(高杉亮)は、実は芸大出身でデザイン事務所で修行して、その後独立。というデザイン業界ではよくある経歴を全くたどっていません。社会人のキャリアとしては、商業高校を卒業して、業務用の加工わさびメーカーの経理マンとして就職したのがスタートです。

とても良い会社で、2年目には全国の支店の会計監査に行かせてもらえました。自分の母親くらいの方の会計監査をするのはどうなんだろう?って思いながらも、出張するとその地域の美味しいものが食べさせてもらえるので、それを楽しんでました。その後、年上の中途採用の先輩になる人が入社してきて、その人には良く「高卒でなんにも分からないのにあまり色々言わんといて」というニュアンスの事をちょくちょく言われて、悔しくて会計の専門学校に入学して当時はすごく勉強しました。

その頃は会計制度自体も大きく変わる頃で、連結決算や今では当たり前のキャッシュフロー計算書なども当時に新しく出て来たものでした。会社で実務をやりながらアカデミックな部分を学校で習うというスタイルが僕には合っていたようで、仕事が楽しくなっていったのを覚えています。その頃に資格を取りました。なので今でも決算書を読んだり、原価計算や予算を組んだりももちろん出来るので、それが今の仕事に役立っています。

ちょっと話は戻りますが、商業高校ではプログラミングの授業があり、今はあまり聞きませんがCobolを沢山勉強しました。プログラミング協議会で入賞したりしたこともありましたよ。その頃に授業でホームページを作っていたので、それが今の仕事の原点になっていると思います。
会社のエクセルで管理しているデータをVBAで処理させて、今まで時間がかかっていたものをボタン一つで処理を終わらせるのも得意でした。こうやって書いていると、何となく今の仕事のスタイルも自分自身で納得できるのですが、なんで本格的なデザインに向かっていったのかは、また次回に書いてみたいと思います。

最後に。いまデザイン事務所に求められているのは「事業の発展」や「事業の問題解決」の為のツールを提供することだと思っています。

今までのデザイン事務所だと、「広告、ウェブ、SPツール、会社案内、折り込みチラシ、その他DTPやITを使ったツール」がメインだと思いますが、それは外部に対するツールです。

こう突き詰めて考えていくと、デザイン事務所が「事業の発展」や「事業の問題解決」を目的とする、内部ツールに手を出して何が悪いんだと思うようになりました。それが経営分析だったり、綿密にランニングコストを計算したに基づくウェブのプランニングだったりするのですが、そっちの手助けも必要なんじゃないか?と。

ちょっとした計算だったら誰でも出来ます。だけど、高杉アトリエでは、その企画がバランスシートや損益計算書にどんなインパクトがあるのかもシュミレーションする事が出来ます。おそらくそこまで出来るデザイナーやディレクターはあまり居ないので、それが強みなんだと思っています。

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