農家との協業はLLPで仕組みを作ります
現在進めている三重県でのプロジェクト。
話もどんどん具体的になり、組織についても考えて行かないといけない状態になってきました。
正直あまり仕組みについては信頼関係もあるし、きちんと考えていなかったのですが、やっぱりここに来てきちんとした体制が必要だなと思う部分が出てきました。今回農家のパートナーと高杉アトリエが、どうやって協業についての取り決めや、外部から客観的に見た時に「明確な仕組み」がそこにあるかは、信用を勝ち取る上でとても大切なことだと考えています。
そこで、今回は法人化の話も出たのですが、色々と考えた上でLLP化をしようと思っています。(LLPの説明はWikipediaで)
この仕組みの一番大きな特徴はパススルー課税といって、発生した利益についての課税をLLPに掛けるのではなくて、出資者に直に課税するということです。
法人化すると、法人市民税の負担額が増えたり、決算業務の負担や、事務処理に慣れていない農家さんだと事務処理の必要性が認識出来ずに処理が煩雑になりかねません。
一般の法人では当たりまえの事でも、個人事業主と法人との協業では、ひとつひとつ丁寧に説明して、理解してもらって、無駄だと思う事務処理もきちんと協力して行わなければなりません。これは社会で活動する組織体としての義務。きちんと社会のルールに沿って、社会的にも認められた仕組みを作り上げ、真っ当な方法で社会に貢献できないと、協業の意味がないと思っています。
なんとなく集まったユニットでは、社会的な信用を勝ち取る事は出来ません。
以下は僕らの考えているLLPの仕組みです。
▲ 画像をクリックするとPDFが別ウィンドウで開きます。
正直まだまだ勉強不足で、保健所の営業許可がLLPの単位で下りるのかまで調べていないので、保健所に確認しないと行けないのと、パススルー課税の利益の分配割合を出資額比率ではない形で案分した場合、税務的に問題ないのかはまだ税理士さんとも話をして確認中です。
難しい話も大切なのですが、雨漏りとかも結構ある物件です、手入れも大変です。きちんと段階的に修繕して行き、快適な空間を作り上げて村の人たちに愛される仕組みづくりをして行きたいです。
もうそろそろ色々な方に見てもらってもいい状態になってきましたので、お話ししていた方たちに個別にお声かけして行きたいなぁと思います。
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