5D MARK3とATOMOS NINJA2での動画ワークフロー

5d mark3 ninja2
先日から動画撮影のワークフローを構築する為に、色々テストをしていたのですが、やっぱりイメージしているものと実際に触るのでは全然違い、結構大変でした。今日は使っている機材とワークフローについて少し書こうと思います。
 
5d mark3
まず収録用のカメラは5d mark3。これは普段スチール撮影にも使用しているカメラで、HDMIの出力で外部のレコーダー(Atomos Ninja2)にApple ProRes HQ形式で録画します。外部レコーダーはSSDを使用。HDDも使えるようですが、読み込みの遅延が起きると大変なのでもちろんSSDを採用しています。撮影の仕事ではずっとEOSを使っているので、そろえたレンズをそのまま使えるのは嬉しいです。
 
以前は5D Mark2を使って撮影していましたが、手持ちのラフな動画などは、mark2にピンマイクを付けて、コンパクトフラッシュに記録して遊んでみてもいいのかなと思っています。
 
zoom H4n
音声収録はzoomのH4nを使用します。だいぶ前に購入したのですが、やっとまともに使えます。H4nにもSDカードで録音しながら、5Dmark3にアナログラインでインプットして、そのままNINJA2にも同時録音(H4n → 5Dmark3 → atomos ninja2)します。この時に5Dmark3の録音設定を調整しないと、ninja2に上手く収録出来ず、僕はここで少し時間が掛かりました。ninja2に収録された音声は、final cut Xのオートシンク機能で、H4nの音声とシンクロさせて、最終的にはH4nのクリアな音声を利用したいと思っています。
 
atomos ninja2
Atomos ninja2は記録しながらモニターとしても使えるので便利です。設定はこちらのブログを参考にしました。
http://news.livedoor.com/article/detail/8060118/
 
基本的にはNinja2と5dmark3をHDMIで繋いで、Ninja2の画面で操作します。タイムコードの連携などがとても簡単に出来るので便利です。簡単ですがまとめました。
 
 
▼ワークフロー
映像 / 5D Mark3 → Atomos Ninja2
音声 / H4n → 5D Mark3 → Atomos Ninja2
※音声はNinja2とH4nをシンクロさせて最終的にはH4nの音声を利用
 
▼今回用意した動画に必要な機材
・EOS 5D mark3
・ZOOM H4n
・Atomos Ninja2
・数台のLEDの大光量のライトシステム
・動画専用の雲台などの3脚システム
・バッテリー(NINJA2とLEDライトのバッテリーが共有出来るので、万が一のことを考えるとどんな機材を使うかの基準で、バッテリーの使い回しなどの運用体制は結構重要だと思う。)
 
 
どうしてこういう体制を整えたいと思ったかと言うと、ウェブコンテンツを制作する際に、色々説明書きをしても読んでもらえていないと感じる事も多かったこと。そしてどうしたら見てもらえるかを考えると、やはり動画コンテンツが分かりやすく伝える点で有利な事が多く、どうしても外せないなぁと思っていました。イメージしていたよりも動画コンテンツの普及が遅いなぁと感じているのですが、EOSのスチール撮影のシステムを持っているのなら、動画コンテンツも作成した方が効率がいいかなと考えました。
 
ここ数10年のデジタルカメラの普及で、撮影業界にはいい意味も悪い意味も含めて変革が起きたと思うのですが、同じ事が動画業界にも起きているなぁと感じています。この変革期をメリットと捉えるか、デメリットと捉えるかは僕たちの仕事のやり方次第だと思います。
このタイミングで、デザイン事務所が提案する新しい動画コンテンツが作り出せたらいいなぁと思っています。しばらくいじり倒したいと思います。

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