計画的なスタイルから、非計画的なスタイルへの転換


10月から松阪市での地域おこし協力隊への参加もあって、日々準備に追われている。居住地を見学して即決して、その数日後には引越し屋さんとの段取りをつけて、新しい携帯電話を契約して、水道や電気などライフラインの契約。ここまで終わるのに1週間もかからず、と言った感じだ。
 
基本的には地域のことを優先させたいから、名古屋から三重に出張のスタイルから、三重から名古屋へ出張するスタイルに変わる。関わる仕事の内容も変わる(増える)ので最近感じているのは「自分だけで決められないことが増えてきた」こと。どういうことかと言うと、ネガティブな意見ではなく「地域の担当者の方の都合を優先」するようになったり、急な用事がチョコチョコ入るようになってきた。今までだと最低1ヶ月先くらいの予定は把握しておかなないと気が済まない生き方だったのに、それがどんどん崩れていく。そんな感じがしている。
 
10月からは数日先の飲み会の予定を決めるのも難しいなぁと思っていて、役所の方がポロっと「長期の予定を組む事ができないんだ」と言っていたのも何となく理解できるようになってきた。災害があれば避難所を開設したり、緊急事態があれば誰かが対応している。僕たちは普段そういうことを気にせず生きていけるライフスタイルを送っていたけど、その逆の暮らしをしている人たちに支えられていることにも、やっと気がついた。コンビニに商品が常に補充されたり、公園のトイレが綺麗だったり、自動販売機に常にジュースが入っていることも、決して当たり前のことではない。
 
1年後のスケジュールから、月のスケジュールを割り出し、週のスケジュールを割り出して暮らす生き方をしていたけど、いつの間にかそのスケジュールに縛られて生活していたみたいで、これから3年間の協力隊の任期の間は「今日ちょっと空いたから飲まない?」とか「ちょっと夜釣り行こうよ」とか言える仲間が増えるといいなぁと思っている。何となく今日の予定を今日決めるからこそ楽しめる生き方も悪くないんじゃないかと感じている。
 
少なくとも1年前からすると、今のこのパンデミックの状況を正確に把握していた人なんていないだろうし、僕だってこんな状況になるなんてもちろん思っていなかった。未来を思い描くことはとても大切だけど、終わりの見えない今の状況で何をしていくか。少なくとも立ち止まらず、現実を見ながら少しずつ前に進むことを楽しみながらやって行った方が気が楽だ。だからこそ敢えて非計画な日常を楽しんでみたいと思っている。
 



僕には「消費」することでしか満足できない生活から「繋がることで満たされる暮らし」を追求したいという前々からのテーマがある。一生懸命(ストレスを感じて)働いたお金を使ってストレスを解消する生活からの転換というか、可処分所得で幸せが決まる生き方から、足りていない部分をコミュニティでお互いに補いながら「何となく幸せ」を感じられる生き方をしたいと思っている。
 
少なくとも僕がこれから送る生活にはそんな「未来」が待っている気がしている。だからこそ、その非計画なライフスタイルに少し不安を感じながらも、迷わずチャレンジしていきたいと考えている。

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