松阪市地域おこし協力隊、1年目のまとめ

2020年10月から始まった、地域おこし協力隊とデザイン事務所のダブルワーク。
面接時に時間が本当に取れますか?と質問を頂いて、もちろんそのつもりで面接に挑んでいるので「大丈夫です」と答えながら、正直どうなるのかなと思いながら始まり、なんとか11ヶ月の月日が経過しました。

活動内容はSNSなどでアップされている反面、SNSでは伝えきれない部分もたくさんあり、せっかくなので自分の棚卸しも兼ねて、これから地域おこしに参加したい人にとっても参考になるように、記事をまとめてみました。

地域おこしとデザインを一緒に進めることでの可能性を模索した約1年

地域おこし協力隊と自身の仕事を同時にするということは、やっぱり大変だったという印象でした。僕が着任した協力隊は行政と雇用関係があるわけではありませんが、当然「このくらいの業務をお願いします」という約束があります。ここで具体的な条件までは書きませんが、イメージ的には普通に給料をもらう分の時間は動いてくださいね、という約束なのでそんなにダブルワークができるほど甘くありません。

そんな形なので僕は毎朝4時くらいに起床して、10時過ぎには疲れ果てて寝てしまうというのが日常です。大体16時間労働。夜までごはんを食べる時間がなかったりすることもあり結構無理のある生活です。

移住してきてまともに休んだ日は多分1日くらい。お正月などの長期休暇もサイトのリニューアルをやっていたり、遅れていた仕事をやったりといった生活でした。これだけ書くと大変そうに思えますが僕自身は「今日も時間を使い切った!」という満足感を得ているので、全然苦ではありませんし楽しい毎日です。

この一年、協力隊でやってきたこと。

協力隊が始まってから最初の1ヶ月の仕事は「色々な方に名前と顔を覚えてもらうこと」でした。色々な場所に色々な方達と出かけて話をすることで課題や問題を見つけていく。その中で自分がやるべきことを探していく感覚でした。

協力隊の研修に出かけたり、飯南高校のフィールドワークに参加しながら先生とお話ししてニーズやシーズを探ったり、地域を回って話を聞いたり。慣れていない場所に行ったり立場的に相手と接する時にとても気を遣っていたので、精神的に大変だった記憶があります。毎日たくさんの人と話をしながら、自分の仕事も早朝と夜にこなす日々に慣れるのは非常に大変でした。

慣れてきた頃に、色々な場所での講演をしたり人前に立つことが増えてきた

色々な場所に出かけて、色々な話をしていくうちに色々な話が舞い込んできました。例えば学校ではこんなことをやりました。

  • 香肌小学校で地域おこしの話をして欲しい
  • 飯南高校で本気の大人講演会をやってほしい
  • 宮前小学校の家庭教育部で動画の話をしてほしい
  • 嬉野中学校のうれしの学で地域おこしの話をしてほしい
  • 宮前小学校で曲が流れるパネルを飯高駅に飾りたい
  • 飯高中学校で地域の方に感謝の気持ちを伝える記念品を作りたい

自分が進んできたキャリアが役立つなんて思ってもいませんでしたが、少しでも役に立てるならチャレンジしてみようという思いで活動していました。

他にも、学校から頼まれたもの以外でも自分の企画で「オンライン社会見学」という名前でzoomでアナウンサーの平野さんとつないで、小学校の児童にテレビの制作現場のことを話してもらったり、中山間地域でも魅力的な教育を受けられるということが伝わればいいなぁと思い、色々チャレンジをしました。

デザインを通じて地域に関わることも徐々に増えてきた

学校のこと以外でも本業である「デザインワーク」で地域に関わることももちろん多くなり、写真の撮影やパンフレットの作成、ウェブサイトの制作など、様々なプロジェクトに関わらせていただくことも増えました。地域の魅力をどうやって発信したらより伝わるか、一つ一つ丁寧に編集していくことで僕の活動が未来の資産になるといいなぁと思ってシャッターを切ったり、デザインを起こす毎日でした。

  • ワンデイカフェパンフフレット(撮影&デザイン)
  • 空き家バンクパンフレット(デザイン)
  • 若者クラブ躍動する松阪人パンフレット(撮影&デザイン)
  • 香肌峡エスコートパンフレット(撮影&デザイン)
  • 下宿先募集パンフレット(デザイン)
  • サテライトオフィス(撮影&デザイン&ウェブ)
  • 第3包括支援センターのパンフ改善
  • 香肌峡ポスター(デザイン)
  • 香肌イレブンマウンテン山頂看板(デザイン)
  • 住民参加型在宅支援サービスパンフレット(デザイン)
こういったもの以外でもウェブサイトの問題や課題の解決など、色々と出てきた課題をこなす毎日でした。

 

他にも協力隊としてやれることは色々盛りだくさん

学校での講演会、デザインや撮影の仕事、それ以外でも高校生と地域方を繋いで学校教育に活かす活動とか、田植えをやったり、地域の特産品を開発するために料理を作ったり森林組合にお邪魔したり、新しい地域団体を作るための事業組合について研究したり、自分の好きな先輩たちにサテライトオフィスに入って欲しかったから、地域の魅力を伝えるキャンプをしたり、その他にも過疎を考える会合、高校の学校運営の会合など地域に関わるミーティングにも参加したり、本当にたくさんのプロジェクトに取り組みました。

これから一年は勝負の時。さらに地域にとって意味のある活動をしていきたい

ここまでの1年を振り返ってみると、正直よくこれだけの活動に参加させてもらえたなぁと思いました。やっぱり松阪市の飯高町の方々が、外から移住してきた人に対してとても寛容で優しいから出来ることであって、これから地域にもっと馴染んでいけるように、食堂を併設する民泊施設の立ち上げという新しい大きな取り組みに挑戦します。

地域の行政や住民協議会や商工会などのサポートもあり、現在は助成金の申請にもチャレンジもしていて、できるだけスタートはリスクを減らしてやりたいなぁというのが本音で、そのあたりも「地域にとってやる意味がある事業計画書を作成する」ことが今の一番のテーマです。

実は、この地域に入ってくる時に決めていたことがあります。
それは、地域おこし協力隊の報奨金(給与)は全て地域活動に使おうという自分との約束。地域活動で頂いたお金を使ってもっと地域活動することで、僕の本気度を見てほしいという勝手な思いでしたが、段々「活動してきて応援してくれる皆さんの期待に応えていくのが使命だ」と感じるようになってきました。

「食堂できるのがワクワクして夜寝れなかったよ」とか「店ができたらサボりに来ようかな」とか、「高杉君の考えているプランすごくいいと思う」とか、そんな事を色々な方に言っていただいて、みんなが楽しみにしてくれるなら頑張ってみようとか、そんな気持ちになってきました。自分で一歩前に出るのはすごく大変だけど、応援してくれる人たちの気持ちが、少しずつ確実にプロジェクトを前進させてくれているという感覚で、だからこそ頑張れる気がしています。

どうなるかはやってみないと分からないけど、僕はこの地域の魅力とか大きなポテンシャルがあると信じているから、それが証明できるような活動をこれからもやっていきたいと考えています。

色々あるけど、2年目も頑張ります!

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